木工房 宗太郎のバナー

工具・治具(Moku-koubou Soutarou)

最終更新日:2005-09-06


追入鑿(おいれのみ)・・・2005-09-06

 

 各種ある鑿類の中で、最も使われる、鑿の基本ともいえるものであろう。

 ”鑿を見れば、その職人のレベルが分かる”というのは、私の恩師の言葉である。
 正確な加工をするためには、正しい仕込みや研ぎが必要となる。
 逆を言えば、正しい仕込みや研ぎが出来ていない道具で加工し、作るものは、それなりのものでしか無く、それが、その職人のレベルということになる。
 鑿は、鉋に比べ、シンプルな構造であり、ひとめで、そのレベルを判断しやすく、誤魔化しがきかないのである。

 鑿の重要なポイントを以下に上げておく。
@裏は正確に出ているか。・・・鑿の定規となる面である。裏が正しくない鑿は、台が狂った鉋と同じで、使えない。
A刃の研ぎは、良いか。
(切れ、形状、角度、などなど。)
Bその他。


 写真の鑿は、十本セットで購入したもの。
 左から、寸四(42mm)、寸二(36mm)、一寸(30mm)、8分(24mm)、6分(18mm)、5分(15mm)、4分(12mm)、3分(9mm)、2分(6mm)、1分(3mm)。

 寸四(42mm)から一寸(30mm)までは、三枚裏。
 8分(24mm)から5分(15mm)までは、二枚裏。
 4分(12mm)から1分(3mm)までは、一枚裏。

 幅広の鑿でも、全て一枚裏のものもあるが、正確な加工をするためには、出来るだけ二枚裏、三枚裏のものを購入のこと。
 また、”大は、小を兼ねる。”ということのない、道具です。各サイズを揃えるべし。

 銘は、
高芝(たかしば)
 柄の材は、グミ。
(柄の材質については、樫や黒檀などの堅木が良いという説が多いようですが、私は、粘りのあるグミ柄が好きです。)

 本来、叩鑿(たたきのみ)ですが、私は、出来るだけ叩かず使うように心がけています。
 これは、刃を大切にする思いと、叩いて加工する場合の精度の限界を考えてです。
 どうしても叩かなくてはいけない場合は、
向待鑿(むこうまちのみ)を使用します。



【別名:尾入鑿(おいれのみ)、大入(おいれのみ)、押入鑿(おいれのみ)、奴鑿(やっこのみ)】


Since 2003-05-25 Moku-koubou Soutarou