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椅子類(Moku-koubou Soutarou)

最終更新日:2015-03-14


第5回 暮らしの中の木の椅子展 入選作品
サドルスツール・・・2005-02-15・・・・・・・・・・
【お客様の声】 【第5回暮らしの中の木の椅子展 展覧会情報】

   
 東京のS氏よりご依頼をいただき、作らせていただいた一品。

作品名 サドルスツール
材料 座板:真樺(マカバ)
脚・貫:
ビーチ
寸法(mm)  W × D × H(SH)=500 × 350 × 700(660)
(推奨テーブル高さ:960mm)
塗装 オイルフィニッシュ(チークオイル)
価格(参考) ¥81,000(税抜き)

【以下、詳細】

 当初、
シューメーカー・ハイ・スツールを購入したいとのご要望でしたが、使用条件が特殊であり、座面高さを合わせるだけでは、その条件に合わないため、お時間をいただき、机上検討・試作を行わせていただき、この形になりました。

【使用条件】
 写真現像用シンクの上に板を渡した物を机とし、書き物などに使用する場合の椅子。
 机上高さ:960mm
 机下高さ:700〜650mm

 一般的に学習机を製作する場合、机上面と下面の差は、150mm以下とします。
 これは、椅子を机に引き寄せて座る場合に、太股が机の下面に当たらない様にするためです。

 今回の使用条件では、机の上面と下面の差が260mm〜310mmもあり、一般的な椅子やスツールでは・・・・適正な座面の高さの椅子にすると、脚が机下に入らぬため、椅子を引き寄せられず、また、脚を机下に入る様にするために、座面高さを下げると机上面が高か過ぎ、とても書き物など出きないものとなります。

 そこで、ご提案させていただいたのが、鞍(サドル)型の座面を持つスツールです。

 一般的に、シューメーカータイプの座面を、鞍型座面と言う場合がありますが、ここで、ご提案させていただいたのは、本当の鞍(サドル)・・・乗馬や単車(ハーレー・ダビットソン)、自転車・・・の形状に近いものです。

 こうすることで、ハイスツールでありながら、座ったひとの両脚が、床に届き前方に出ないため、今回の机であっても、適正な座面高さであっても、椅子を机に引き寄せることが出来るのです。

 シューメーカー・スツールなどと比較すると、座面の面積が狭くなっているため、お尻にかかる面圧が高くなることが、唯一の難点ですが・・・私自信、試作で作ったものを、工房にて使用していますが、座り方のコツがで分って来たためか、慣れて来たためか、段々、気にならなくなってきています。
(お客様におかれましても、納品後、はじめて座った時のこの面圧の高さが気になられた様なので、座り方のコツをご連絡させていただきました。)

 更に、これは、もともと目論んだわけではないのですが、脚を下げ座るという、立ち姿に近い状態の座り姿であるために、腰にかかる負担が、少ない椅子になっている様です。

 二足歩行を行うために進化して来たひとの骨格は、立ち姿が最も”腰”にとって優しい状態と言えます。
 ところが、立ってばかり居ると、脚が痛くなるため、座るとう行為を行うのですが、そのとき、”腰”かかる負担が大きく、疲れたり、腰痛になる場合があります。
 このため、座り姿勢で如何に”腰”に優しい椅子を作るか・・・ということが、我々の重要な検討事項であり、人間工学の研究課題となっています。
 ところが、今回のスツールを作った結果、逆転の発想もあるのだな、ということに気付きました。
 座り姿勢で”腰”に優しい椅子だけではなく、立ち姿に近い椅子も、腰には優しいということです。


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【お客様の声】*****
木工房 宗太郎さま

お世話になっております。
Sです。

確かにとどきました、ありがとうございます。

使用してみると、立ったり座ったりが大変楽なことがわかります。
問題となったシンクの下にも余裕で脚が入り、若干、座面が尻に食い込むかな、と思いますが、それ以外は問題を感じません。

どうやら娘(1歳6ヶ月)もこの椅子を気に入ったようです。
家に椅子が少なく、彼女にとっては大変珍しいらしく、座らせてくれ、と何回もねだられて困っています。

彼女が安全に座れる又は、親の言いつけを守る歳になりまりましたら居間用に注文するかもしれません。

その時はよろしくお願いします。
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 S氏のお宅は、有名な建築家の方がデザインされたものとのことで、建築系の雑誌で紹介されたこともあるそうです。
 その様な素敵なお宅で、私の作った椅子が、実用品として、しっかりと、そして長く使っていただけ、ある意味、存在意味・存在感を持ってくれればと心から願っています。



【検索キーワード】
無垢の木・木のスツール・框立て(かまちだて、框建て、框組)・脚物・指物・丸ホゾ・鞍型座面・ハイスツール


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