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椅子類(Moku-koubou Soutarou)

最終更新日:2015-03-14


トラスチェア・・・2005-02-22
   
 以前、家具職人をされていた方からのご依頼で、作らせていただいた一品。
作品名 トラスチェア
材料 主材:ホワイトオーク
貫等:
ビーチ
寸法(mm)  W × D × H(SH) = 560 × 510 × 850(435)
(推奨テーブル高さ:735mm)
塗装 オイルフィニッシュ(チークオイル)
価格(参考) ¥95,000(税抜き)

【以下、詳細】

 
家具職人時代の経験・知識・思いがある方であるため、市販の椅子では、構造(強度)、座り心地などに満足できないとのことで、ご依頼をいただきました。

 工房に来ていただいた折りに、
お客様の体格、用途、好み、思いなどをお伺いし、基本的寸法(座の高さ、奥行き、笠木の位置、角度など)などを打合せしました。

 打合せした事項を元に、人間工学的椅子の寸法関係なども配慮し、デザインしたものによって、数度、お客様と打合せを行い、最終決定しました。

 今回の椅子のデザインにおいて、テーマとなったのは、お客様の思いである”より丈夫で、安定感のある椅子”ということと、その思いを忠実に守りながら、如何にスマートにするかということでした。

 各部材の主要な接合部には、強固な通しホゾ・クサビ止めを採用し、更には、永年変化(木の収縮)により2段ホゾ構造としました。

 この椅子の特徴であり、名前にも使用している”トラス”とは、構造設計において、構造部材を三角形に接合することにより、構造物にかかる荷重を分散させ構造物全体の強度をアップするために用いる”トラス構造”のことであり、木造ドームの屋根部などにも使われるものです。

 この椅子においては、座板の下面の中央部から、放射状に延びた筋交いの様な部材を追加することにより、この部材と貫(脚と脚を繋ぐ部材)、そして、この部材と脚と座板とがそれぞれトラス構造となっています。
 このことで、各部材の接合部にかかる荷重を分散させ、トータル的強度アップを試みました。
 
 この構造の考えは、お客様との打合せの中で出て来た話しであり、お客様におかれましても、私自身においても、今までに見たことの無い小椅子の構造であり、お客様と作者である私双方の”より丈夫な小椅子”に対する思いが融合して実現できた一品だと思っています。



【検索キーワード】
無垢の木・木の椅子・框立て(かまちだて、框建て、框組)・脚物・指物・丸ホゾ・角ホゾ・鞍型座面


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