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木工四方山話(Moku-koubou Soutarou)

最終更新日:2005-06-10


No.001【無垢の木の家具について】・・・2003-12-14

 宗太郎の家具類は、無垢の木にこだわり作っていきたいと考えています。
 では・・・

Q1:無垢の木って何?
A1:これは、先日、私が友人から受けた問いでした。
   突然、電話がかかり、『無垢の木って、何?』
   正直言って、苦笑いしました。
   何故、苦笑いをしたのかと言いますと、それまでに、彼との会話の中で”無垢の木”という言葉を私は何度となく使い、彼は当然理解している思っていたからです。
  
   家具などで言う”無垢の木”とは、ベニアや合板、コンパネの様な貼り物でない木、つまりは、植わっていた木を伐採し、それを製材・加工したままの木という意味です。
   だから、”無垢の木の家具”とは、その無垢の木だけを使い、形作られた家具ということになります。
   
   ちなみに、”無垢の木の家具”に対するものの代表格は、”フラッシュ家具”で、これは、枠組した木材(芯材)の両面にベニア(合板)を接着剤で貼り合わせ、一見、無垢の板に見せかけた部材で形作られた家具です。
   フラッシュ家具の中には、非常に精工に作られ、ちょっと見は”無垢の木の家具”と区別がつかないものが多いのも事実です。

   以前ひとから聞いた話しで、次の様なものがあります。
   「古い無垢の木の非常に良いタンスを是非修復したい」という依頼が有り、無垢の木であることを再三念を押して、見に行ったところ、完全なフラッシュ家具であったという話しです。
   フラッシュ家具の場合、表面はベニア板であるため、汚れたりキズついたものを削り直すことは、出きないのです。
  依頼されたお客様は、さぞ、がっかりされたことでしょう。無垢の木の家具と信じ、譲り受け、ずっと使って来たのでしょうから・・・。


Q2:なぜ、無垢の木にこだわるの?
A2:この答えは、簡単です。
   私が、無垢の木が好きだからでです。
   私が、偽物が嫌いだからです。
   私が、無垢の木で作られる木工品・家具に使われる伝統的技法(継手・仕口)に惚れ込んで、この業界に脚を踏み入れたからです。


Q3:無垢の木の家具がいい家具なの?
A3:一長一短はあると思います。

   【無垢の木の家具の長所】
    ・本物だけが持つ重厚感、木のぬくもり。
    (これは、塗装の種類によっても大きく左右されます。)
    ・使い込むほどに出る味わい。
    ・削り直しなどにより、新品同様に蘇る。
     (木のまな板が分かりやすい例。)
    ・使用する接着材は極わずか。
    (シックハウス症候群の要因のホルムアルデヒト等が少ない)

   【無垢の木の家具の短所】
    ・重い。
    (中が中空のフラッシュ家具などに比して)
    ・そり(変形)が出る場合がある。
    (適切なそり止めが行われていれば、問題なし。)
    ・割れが出る場合がある。
    (適切な割れ対策が行われていれば、問題なし。)

   【フラッシュ家具の長所】
    ・軽い。
    (中が中空であり、芯材も軽い木材を多用。)
    ・そり(変形)が出難い。
    (ベニヤ等が統べて接着剤のみで貼り合わせてあるため、古くなり、接着剤の接着力が低下すると、表面のベニヤ等のはがれ(変形)は有りうる。)
    ・割れが出難い。
    (同上)

   【フラッシュ家具の短所】
    ・軽薄感、ぬくもりに欠ける。
    ・使い込んでも味わいはでない。
    ・削り直しは、きかない。
    ・使用する接着材が多い。 
    (シックハウス症候群の要因のホルムアルデヒト等が多い)

   基本的には、”フラッシュ家具”と”無垢の木の家具”の長所・短所は、逆と考えていただいて良いと思います。
   つまりは、”無垢の木の家具”の短所を補うため、考え出されたものが”フラッシュ家具”とも言えるのでしょう。人工的な工法として・・・。


   さて・・・あなたは、どちらを選びますか?

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