木工房 宗太郎のバナー 

木工四方山話(Moku-koubou Soutarou)

最終更新日:2005-06-10


No.008【家具の塗装方法について】・・・2004-05-25

 家具などに使われる塗料(塗装方法)のいくつかについて簡単に説明をしておきたいと思います。

  ●オイルフィニッシュ
    ・亜麻仁油(アマニユ)などの植物性の乾性油(乾いて固まる油)を木材に染み込ませ、余分な油は拭き取ってしまう塗装方法。
    ・木材表面に塗膜が出来ないため、木材の自然なぬくもりを感ずることが出来る。
    ・木は呼吸を続け、生き続ける。
    ・それぞれの木材の色合い、ぬくもりを楽しむには、最も適する塗装方法だと思う。
    ・木工房宗太郎の塗装は、この塗装方法が基本です。
    ・難点としては、油の乾燥に時間がかかることや、塗膜が無いことによりキズや汚れが、幾分つきやすいこと。
    ・手入れの方法としては、乾拭きが基本。

  ●ウレタン塗装
    ・ポリウレタン樹脂(合成樹脂)を木材表面に塗布する塗装方法。
    ・木材表面は、樹脂の塗膜が出来るため、水や薬品、キズに強くなるが、触った感触は木ではなく、合成樹脂であり、また、見た目も冷たいものいとなる。
    ・木は息を止められ、殺された状態となる。
    ・塗料の乾燥時間も割合早く、量産品に多く使われる。
    ・キズがはいると、ベニヤの中身が出てしまうような、フラッシュ家具には、必須の塗料ではないだろうか。
    ・手入れの方法としては、柔らかい布であれば、水拭きでも空拭きでもあまり気にせず行える。

  ●拭漆(ふきうるし)
    ・摺漆(すりうるし)と言う場合もある。
    ・生漆(きうるし)を木材に浸透させ、余分な漆を拭き取った後、乾燥させる塗装方法。
    ・木材表面の塗膜は、極僅か、あるいは無く、木材の自然なぬくもりを感ずることが出来、また、汚れもつきにくい。
    ・木は呼吸を続け、生き続ける。
    ・木材の色合は、漆の色合いにかわり濃い色となり、木材そのものの色合いは、分らなくなるが、深みのある落ち着いた色合いとなる。
    ・木材内部に浸透し固まった漆は、強固なものとなり、木材そのものの強度アップにも寄与する理想的な塗装方法と言えよう。
    ・難点としては、漆の乾燥には、温度と湿度が必要であり、特殊な設備が必要となることと、生漆が高価なこと、更には、塗装作業に手間がかかることがあげられる。
    ・手入れの方法としては、乾拭きが基本。湿気や紫外線に弱いので注意。
 
  ●カシュー
    ・合成漆。
    ・拭き漆が可能であり、自然乾燥で良い。
    ・基本的に生漆による、拭き漆の特徴と同じ。
    ・水や紫外線などに対しては、むしろ、生漆より強いが、奥深い落ち着きのある仕上りとしては、やはり、生漆には勝てないように思う。
    ・手入れの方法としては、柔らかい布であれば、水拭きでも空拭きでもあまり気にせず行える。

 他にも多くの塗装方法は、存在しますが、取り敢えず、このくらいにしておきます。

Since 2003-05-25 Moku-koubou Soutarou