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木工四方山話(Moku-koubou Soutarou)

最終更新日:2005-06-10


No.013【ウレタン混合オイルフィニシュについて】・・・2005-02-15


 当工房で、チークオイルにウレタンを混合したオイルフィニッシュを採用する場合があり、これについて、問い合わせをいただく場合がありますので、簡単に説明しておきたいと思います。


 オイルフィニッシュとは、亜麻仁油(アマニユ)などの植物性の乾性油(オイル)を木材に染み込ませ、余分な油は拭き取ってしまう塗装方法です。
 しかし、純粋な植物性の乾性油だけを使ってオイルフィニッシュを行うと、乾燥に時間が非常に係るなどのデメリットがあるため、加熱(ボイル)したり、添加物を加えたオイルを使うのが一般的です。
 各塗料メーカーより、いろいろなオイルフィニッシュ用オイルが販売されていますが、当工房では、古くより使われてきており、知名度が高く、入手性の良いチークオイルを使用しています。

 同じチークオイルという商品名で出されているものでも、塗料メーカーによって、多少、成分割合や処理方法が異なる様で、色合いが多少異なります。
(もともと、チークオイルという名は、家具類に多く使われて来たチーク材に適する様に作り出された塗料であるためつけられたのだと言われています。)

 市販のオイルフィニッシュ用オイル(チークオイル等)をそのまま使うのが基本ですが、更に、ウレタンやカシューなどをそのオイルに混ぜ、使用する方法があり、当工房では、チークオイルにウレタンを混ぜる場合があります。
(”塗装:オイルフィニッシュ(チークオイル+ウレタン)”と表示している作品がこれにあたります。)

 オイルフィニッシュにおいて、オイルにウレタン等を混ぜる目的は、純粋な植物性の乾性油に塗料メーカーが、添加物を入れるのと同じ様なもので、以下の様なものがあります。

T:オイルの乾燥を早める・・・オイルの匂いが早くしなくなる等。
U:木地固めを強くする・・・定量的には、評価し難い。
V:水濡れなどに対する保護・・・テーブルトップの湯飲みなどの輪染み対策等。
W:メンテ(塗り直し)期間の延長・・・定量的には、評価し難い。
X:等など

 ウレタンなどをどの程度混ぜるかについては、その目的や家具メーカーの考え方によって異なりますが、基本的には、極わずかに混合するのが基本だと思います。
 このためメンテナンスや仕上り(見た目や、肌触りなど)等については、特に違いはないと思っていただいて良いと思います。
(No.008【
家具の塗装方法について】をご参照方。)
 あくまでも、オイルフィニッシュであり、ウレタン塗装とは異なります。


 ちなみに、オイルフィニッシュで、ウレタンを混ぜたオイルを使う場合、当工房では、敢えて、表示していますが、ほとんどの家具メーカーは、ウレタンなどを混ぜたとしても、単に”オイルフィニッシュ”と表示しているだけであり、また、オイルフィニッシュ用として販売されているオイルの中には、既にウレタンなどの成分が混ぜてあるものもあります。

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