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木工四方山話(Moku-koubou Soutarou)

最終更新日:2006-10-16


No.029【家具の本体部の構造の種類とその特長について】・・・2006-03-16


 家具の構造の種類について、説明しておきたいと思います。

 主に、箱物家具(箪笥や棚類、脇机などの、主に、収容を目的とした箱形状の家具)の構造の説明となりますが、脚物家具(椅子や机、テーブルなど)にもあてはまる部分はあります。

 また、ここでご説明する次の二種の構造は、あくまでも、無垢の木の家具の構造としての説明です。


 大きく分類すると、次の二種に分けられます。

A:板立て(いただて、板建て、板組)・・・
【参考例@】 【参考例A】  【参考例B】 【参考例C】 【参考例D】 【参考例E】
B:框立て(かまちだて、框建て、框組)・・・
【参考例@】 【参考例A】 【参考例B】  


 それぞれの特長としては、次の様なことがあげられる。

【A:板立ての特長】

●幅広の厚板を主材として、本体が構成される構造。

 ・幅広材が必要。→歩留まりが悪く、材料費が高くなる。


 ・寸法(幅)によっては、矧ぎ合わせが必要。→工数が増える。

 ・節、変色などという一般的に木材の欠陥と呼ばれる個所を取り除きにくい。

 ・外的衝撃力などに、強い。

 ・外面は、鉋による削り直しなどが可能(な場合が多い。)

 ・幅広の厚板を使用するため、木の収縮・反りを充分に考慮したもの作りが必要。

 ・素材の美しさを生かす事ができる。

 ・箱としての強度があるため、丈夫。

●構成部品の数は少ないが、それぞれの部材が大きく重い。

 ・手加工の範囲が多く、高い技術を要し、手間が係り、量産には向かない。

 ・家具自体も重くなる傾向がある。



【B:框立ての特長】

●框(柱、桟)と羽目板(鏡板)より、構成される構造。

 ・厚板は、幅の狭い材で良い。→歩留まりが良く、材料費が安くなる。

 ・節、変色などという一般的に木材の欠陥と呼ばれる個所を取り除きやすい。

 ・羽目板などは、薄板で、外的衝撃力などには、弱い。

 ・框と羽目板の段差や、木目の方向の違いにより、鉋による削り直しは難しい。

 ・幅広の厚板を使用しないため、木の収縮・反りによる、不具合は出にくい。

 ・框の配置などのデザインに工夫がしやすい。

 ・框のホゾの強度により、全体の強度は決まる。

●構成部品の数は多いが、それぞれの部材が小さく軽い。

 ・機械加工の範囲が多く、量産に向く。

 ・家具自体も軽くなる傾向がある。


 以上の様な特長(メリット・デメリット)を考慮し、どちらの構造で製作するか、あるいは、組合せるかを検討し、宗太郎の家具は製作されます。 

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