木工房 宗太郎のバナー 

木工四方山話(Moku-koubou Soutarou)

最終更新日:2016-03-30


No.042【ポニークランプ用パイプのネジ加工について】・・・2016-03-29

 木工に携わる者の多くが、ポニークランプを使用しているのではないでしょうか?

 宗太郎(以下、うち)でもご多分に漏れずオープン当時より使用し、少しずつ買い足し、その数を増やしてきた。
 そして、買い足す度に迷うのが、パイプの手配。

 ポニークランプ用として販売されているものを買うか?
 ガス管の販売業者で、長いものを買って、長さを切って使うか?
 余っているネジを切っていないパイプに、業者でネジを切ってもらい使うか?

 なぜ、こうなるか?
 ポニークランプに使用するパイプには、ネジ加工されている必要がある。
 製作する作品により必要になるパイプ(ポニークランプ)の長さ・本数が変わってくる。
 必要以上に長いパイプ(ポニークランプ)は、使いにくい。
 短いパイプでも、両側にネジが切ってあれば、ソケットで繋ぎ、長いクランプとできる。
 所望の長さの両ネジパイプが、販売されているとは限らない。
 
 うちでは、これまで、ガス管の販売業者から、4m両ネジのガス管を購入し、必要な長さに切断し、片ネジで使用してきた。
 このため、ネジを切っていないパイプが、多数余っているのである。
 また、使用しているパイプも片ネジであるため、ソケットで継ぐことが出来ない。

 もちろん、パイプマシン(ガス管等にネジを切る機械)を持っている業者が身近にいれば、ネジを切ってもらえば良いだけの話である。
 でも、私には、いなかったし、必要を感じた度に、頼むのもい鬱陶しい。

 では、どうすれば良いか?
 自分で、ネジを切れば良いではないか!

 ということで、今回、ポニークランプの追加にともない、自力でネジを切る環境を整えたので、パイプにネジを切りポニークランプ用パイプを作る方法を記録としてここに記す。

 当然、高価なパイプマシーンを購入・・・したわけではない。
 ではあるが、滅多に使わない道具類であるため、各工房毎に持つ必要はないと思う。


【パイプにネジを切りポニークランプ用パイプを作る方法】

@パイプを入手する。
 最もポピュラーなポニークランプ用のパイプのサイズは、20Aである。
 ネジの種類は、PT3/4。

Aパイプを必要な長さに切断する。
 自己責任で、安全に配慮し、必要な長さにカット。
 締め付ける部材の長さから逆算し、長さを決定。
 両ネジとすると、ネジの長さ分、締め付けられる部材の長さが短くなるので、注意。

Bパイプをパイプバイス(パイプ用万力)に固定する。
 パイプにかなりの回転力が、両方向に掛かるので、普通の万力では、無理?

CREX(レッキス)製パイプ(手動)ねじ切り器 ベビーリード型を用意する。
 ねじ切り器 品番:1102R3、又は、1102RC。
(メーカーに確認したところ、R3とRCは、同一品。出荷時に付属するチェーザ(刃)が異なるのみ。また、古いもので、品番が異なるものでも、REX製パイプねじ切り器 ベビーリード型であれば、使用できるチェーザ(刃)は、同一とのこと。)

他に、上位機種(?)のオスタ型や、他メーカのものもあるが・・・詳細未調査。


Dねじ切り器に、チェーザ(刃)をセッティングする。
 切るネジは、20Aのパイプなら、PF3/4・・・チェーザの刻印:3/4 G・・・(水道・ガス管用)
 PFネジは、管用平行ネジで、現JISの記号では、G。
 チェーザの刻印が3/4 Cとなっているものは、薄鋼電線管用ネジであり、異なるネジ用なので、注意。
 ベビーリード型ねじ切り器では、PTネジは、切れない。

Eねじ切り器で、パイプにネジを切る。
 ネジの切り方は、REX(レッキス)社のサイトで、動画などを確認すると良い。
 但し、なかなか難しい面もあるので、試し切り等で練習あるのみ。
(手動ねじ切りの技能検定もあるようです。)

Fダイスホルダーに、ダイスをセッティングする。
 切るネジは、20Aのパイプなら、PT3/4・・・ダイスの刻印:PT3/4
 PTネジは、管用テーパーネジで、現JISの記号では、R。

Gダイスで、パイプにネジを切る。

【作業は、以上】

 なお、一度、PFネジ(平行ネジ)を切り、その後、PTネジ(テーパーネジ)を切る理由としては、ダイスでいきなりPTネジを切るのが、難しい(非常に力・技能が要る)ためである。
(10mm程度のボルトのネジを切るのとは、全く異なる。)

 ネジの規格は、多数有り非常に難しい上に、ポニークランプの販売サイトや、ねじ切り器メーカーのサイトさえ、わかりやすく・明確に規格を明記しておらず、また、規格が変わったりするため、理解しにくい。



Since 2003-05-25 Moku-koubou Soutarou