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木工四方山話(Moku-koubou Soutarou)

最終更新日:2016-03-29


No.043【駒止め(コマドメ)について】・・・2016-03-29

 幕板方式の机(デスク)などで無垢の天板を取り付ける方法の”駒止め(コマドメ)”において、この施工は考え方を間違っているでしょう?と思えるものを見たことがあるので、それを紹介しておきたいと思う。

 なお、市販されて金属製のコマについては、使用したことが無いので、ここでは触れない。
(見たことはあるが、あの厚み・強度では・・・使う気にならない。)


@コマが馬鹿でかい。

 宗太郎で使用する木製コマは、35×25×10mm(ホゾの厚み:4.5mm)程度の堅木(楢、椈、樺・・・)などで作ったコマである。

 見たことのあるものは、(記憶が怪しいが)60×45×30mm(ホゾの厚み:10mm)ほど。
 大きければ強いという固定概念によるものであると思うが、駒止め方式の荷重は、集中荷重である。強く引き込みたいなら、コマの数を増やすべきである。(数が多いほど、分布荷重に近くなり、理想的。)
 木製品の場合、それそのものが痩せるということを常に考えなければいけない。
 大きい(この場合、厚い)ということは、それだけ多く痩せるということである。
 そうなると、コマを締めている金属製のビス(木ネジなど)は、縮まないから、出る緩みが多いということである。
厚みにより・・・


Aコマを締めているビスの頭をザグリで沈めている。

 上記@の問題を削減するため厚みを薄くしたいのか?
 ただ、木製品の場合、強度に方向性があることを常に考えなければいけない。
 ザグルということは、ビス(木ネジなど)の座面が、コマの段欠面(幕板の穴を押さえる面)に近くなる、もしくは、超えるため、コマが破断しやすくなる。
ザグルと・・・


Bコマを締めているビスの頭をザグリで沈め、木栓で塞ぐ。

 論外である。
 木製コマは、多かれ少なかれ痩せる。・・・つまり、緩む。
 だから、必要に応じ、増し締めを行う。・・・塞ぐとこれが出来ない。

 人が触った時の安全などを配慮するなら、ザグラず、ナベ頭のビス(ナベねじ)を使えば良い。

 見栄えを気にする場合もやはり、ナベねじでよい。
 ネジ止めされていることを隠したい?・・・その必要など全くない。そういう技法であり、永久結合とは異なるのであるから。
 何もかも隠して誤魔化そうとする、素人騙しのやりかたが、ついには、この様な本末転倒のやり方に繋がるのであろうか?

 ここを読んで頂いた方々には、物事の道理を理解し、正しいやり方を行っていただきたい。

【関連する話】
No.032【吸付き桟について】



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